セクハラ・パワハラ

パワハラの範囲

部下が仕事でミスをしたので注意をしたら、「パワーハラスメントだ。」と抗議されました。私のしたことはパワーハラスメントになってしまうのでしょうか。

注意したからといって直ちにパワーハラスメントになるとは限りません。
会社で部下を指導する立場の方は、部下の指揮監督権限が付与されるだけでなく、その権限を適正に行使する義務も負っていますから、部下の指導が十分に行われない場合、指導する立場としての職務上の義務を履行したかが問われます。また、使用者には、一般的には、労働者に問題がある場合でも直ちに解雇せず改善努力をすることが求められています。
そのような状況下では、いくら注意しても改善しない部下に対して指導が厳しくなったり、叱責が厳しいものになったりすることがやむを得ない事態もありますから、このような事態が直ちにパワーハラスメントと解されることはないと思われます。

続きを読む

セクハラへの対応

当社の女性社員Cから、上司のD課長からセクハラを受けたとの相談を受けました。
C社員とD課長とは交際しているとの噂も聞いたこともあり、プライベートな問題にどこまで立ち入って良いのか迷っています。
とりあえずC社員の話だけは聞いてあげて様子を静観した方が良いでしょうか。

C社員及びD課長双方の話を聞くなどして事実関係を正確に把握し、使用者として講ずべき適切な措置を検討する必要があると考えられます。
使用者は、職場が労働者にとって「働きやすい環境を保つよう配慮する注意義務もある」(福岡地判平4.4.16)と解され、セクシャルハラスメント(いわゆる職場において行われる労働者の意に反する性的言動)が生じた場合には、使用者の上記義務違反の問題になります。

続きを読む